イタリアの名匠ステファノ・アメリオが録音・ミックス・マスタリングを手がけた、究極の音像を体験できる一枚。澄みわたるピアノの旋律、深く鳴る低音、シンバルの一打まで“見える”ほど美しい。寺島靖国の『Audio Fans Only』シリーズでも紹介されてきたギド・サントーニが、芳醇な演奏で新たなジャズ・スタンダード集を完成させた。溜息が出るほど静謐な美しさを奏でる(1)「Mi Sono Innamorato Di Te」で幕を開け、旋律が歌い語りかけるような(2)「Poinciana」、そして(4)「Blu」では坂本龍一の美学に寄り添いながらも、サントーニ独自の解釈が冴えわたる。水面に描くような繊細なタッチで旋律が広がっていく――そんな極上の音像美をぜひ体験していただきたい。