両世界:二つの世界…同時に!

「両世界の長所」のように、誰もが全てを手に入れたいと願う一方で、それぞれの宇宙の最高のものを提供したいと考える。両世界——ミシェル・ペトルッチャーニの新たな一歩、あるいは異なる(同一の)存在を並置し、ツアーやレコード、大規模プロジェクトの期間を通じて相互要素の最高のものを融合させる方法。

つまり二元性であると同時に均衡でもある。地理的にはパリからニューヨークへ、文化的には欧州人ミュージシャン3名と米国人3名による共演。この『両世界』は明らかに、二つの世界、すなわち作曲家と編曲家という創造空間の異なるながらも互換性ある出会いが生み出した実りある証である。キャリア初となる試みで、自らの最高傑作をジャズの仕立て屋でありオーダーメイドの詩人であるボブ・ブルックマイヤーに託した。その結果生まれたのは魔法のような作品であり、ピアニストの作品に特有の「二つの世界」の特質を保ちつつ、クラシックやスタンダードに浸された楽曲が、最も現代的なリズムセクションの上に構築されている。


ピアニストの作品に特有の「二つの世界」という特徴を保ちつつ、クラシックやスタンダードに彩られた楽曲が、最も現代的なリズムセクションの上に構築されている。喜び、憂愁、ユーモア、そしてさまざまなムード。この録音は豊かな感情のパレットを誇り、ロジャース&ハート『Petite Louise』、リターン・トゥ・フォーエヴァー『35 Seconds of Music and More』、モーリス・シュヴァリエ『On Top of the Roof』、そしてハリウッド・ミュージカル(ジョニー・マーサーの『A Foggy Day』と『Seven Brides for Seven Brothers』を引用した『Chloé Meets Gershwin』)へのオマージュも散りばめられている。


豊富なディスコグラフィーの中で、『Both Worlds』は革新的な試みを行い、ピアニストの仕事を新たな光で浮き彫りにしている。また今回初めて、ミシェル・ペトルッチャーニは真のグループを結成し、彼の存在と役割がもはや支配的な要素として認識されない均質な編成を構築した。


Michel Petrucciani(p)
Anthony Jackson(b)
Steve Gadd(ds)
Stefano Di Battista(sax)
Bob Brookmeyer(tb)
Flavio Boltro(tp)


ソングリスト
1. 35 seconds of music and more
2. Brazilian Like
3. Training
4. Colors
5. Petite Louise
6. Chloe meets Gershwin
7. Chimes
8. Guadeloupe
9. On top of the roof

(DIGGERS FACTORY) DGGF5222